「美容クリニックのLPを作りたいが、どんなデザインが良いのか参考事例が見つからない」 「医療脱毛のLPは各社似ているように見えるが、何が違うのか分からない」

LP制作のご相談の中でも、美容クリニック・医療脱毛は特に多いジャンルです。広告出稿が活発な業界だけにLPの数は膨大ですが、いざ「お手本」を探そうとすると、断片的な情報しか見つからないのが実情ではないでしょうか。

当サイト「ランディングページ集めました。」では、17年間・3,000枚以上のLPを収集してきました。その中でも医療・医薬品カテゴリは184枚、美容・化粧品カテゴリは132枚と、全カテゴリ中トップクラスの蓄積があります。

本記事では、その中から美容クリニック・医療脱毛のLPデザイン事例を10点厳選し、配色・構成・訴求の傾向を解説します。これからLPを発注する院長・マーケティング担当者の方、制作するデザイナーの方、どちらにも参考になる内容です。

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美容クリニックのLPが「特殊」な3つの理由

事例を見る前に、このジャンルのLPが他業界と決定的に違う点を押さえておきましょう。ここを理解せずにデザインだけ真似ると、成果が出ないどころか広告審査に通らないLPになります。

1. 医療広告ガイドラインの制約を受ける

美容クリニックのLPは医療広告に該当するため、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」の規制を受けます。代表的なものだけでも、

  • 治療効果に関する体験談の掲載は禁止(通常のLPで多用される「お客様の声」がそのままでは使えない)
  • ビフォーアフター写真は、治療内容・費用・リスク・副作用の明記が条件
  • 「絶対安全」「最高の医療」など誇大・最上級表現の禁止
  • 自由診療は、未承認医薬品等の明示や費用の明記など「限定解除要件」を満たす必要がある

といった制約があります。一般的な通販LPの「成功パターン」を持ち込めない理由がここにあります。

2. コンバージョンが「購入」ではなく「無料カウンセリング予約」

美容医療は単価が高く、その場で購入が完結しません。LPのゴールはほぼ例外なく無料カウンセリングやLINE相談の予約に設定されます。そのため「いきなり売り込まず、相談のハードルをいかに下げるか」がデザインの主眼になります。

3. 「信頼」と「憧れ」の両立が求められる

医療としての信頼感(清潔感・専門性・症例数)と、美容としての憧れ(こうなりたい、という未来像)を1枚のページで両立させる必要があります。後述しますが、この2つのバランスの取り方が配色に最もよく表れます。

美容クリニック・医療脱毛のLPデザイン事例10選

それでは事例を見ていきましょう。当サイトの掲載ページへのリンク付きで、デザインの見どころを解説します。

1. クレストスキンクリニック(医療脱毛・千葉船橋)

ランディングページサムネイル 千葉・船橋駅すぐの医療脱毛専門クリニック|クレストスキンクリニック【公式】

千葉・船橋駅すぐの医療脱毛専門クリニック|クレストスキンクリニック

医療脱毛のLPとしては珍しいオレンジ基調の事例。脱毛LPは清潔感重視の青・白系が圧倒的多数のため、暖色を使うだけで一覧画面(広告のクリエイティブ含む)で目を引きます。「医療脱毛」によくある3つの質問に回答する王道のLPになります。

2. メンズスキンクリニック(メンズ医療脱毛・銀座/池袋)

ランディングページサムネイル メンズ医療脱毛ならメンズスキンクリニック銀座院/池袋院

メンズ医療脱毛ならメンズスキンクリニック銀座院/池袋院

メンズ脱毛LPの定番である青系の事例。男性向け美容医療は「美容に関心があると思われたくない」という心理的ハードルがあるため、ビューティー感を抑えたソリッドな青×黒系でまとめるのが通例です。院名に「銀座/池袋」と複数院を含め、「駅近」「20時まで」を記載する事で通いやすさを担保しています。

3. 成城松村クリニック 池袋院(メンズ医療脱毛・都度払い)

ランディングページサムネイル メンズ医療脱毛は都度払い制で通いやすい成城松村クリニック池袋院

メンズ医療脱毛は都度払い制で通いやすい成城松村クリニック池袋院

同じメンズ脱毛でも、こちらは「都度払い」という料金体系そのものを主訴求にした事例。医療脱毛業界では高額コース契約への不信感が広がった経緯があり、「都度払い=縛りがない安心感」は2020年代後半の強い差別化軸です。デザインより先に「何を一番に言うか」で勝負が決まる好例です。

4. ふーも(メンズ脱毛・横浜/札幌)

ランディングページサムネイル 初回限定!全身脱毛体験キャンペーン - 横浜・札幌のヒゲ脱毛・メンズ脱毛専門店ふーも

初回限定!全身脱毛体験キャンペーン|ヒゲ脱毛・メンズ脱毛専門店ふーも

「全身脱毛トライアル」をタイトルレベルで打ち出すオファー先行型。高関与・高単価の医療系では珍しく、エステ系脱毛に近い「まず体験してもらう」設計です。フロントエンド(体験)→バックエンド(コース)の2段階モデルをLPに落とし込む際の参考になります。

5. TCB 東京中央美容外科(二重整形)

ランディングページサムネイル 最短10分で理想の二重へ | 【TCB】東京中央美容外科

最短10分で理想の二重へ|【TCB】東京中央美容外科

大手チェーンの「最短10分」という時間訴求が際立つ事例。二重整形は「ダウンタイムが怖い」「バレたくない」が最大の不安要素のため、施術時間の短さを数字でファーストビューに置くのは理にかなっています。大手ならではの症例数・医師数の物量訴求も含め、規模で戦うLPの教科書です。

6. 聖心美容クリニック(二重整形・埋没法)

ランディングページサムネイル 二重整形(埋没法):マイクロメソッド+α | 腫れにくい・取れにくい・バレにくい・ダウンタイムが短い埋没法 | 美容整形、美容外科、美容皮膚科なら聖心美容クリニック

二重整形(埋没法):マイクロメソッド+α|聖心美容クリニック

同じ二重整形でも、こちらは白基調×独自術式名で「上質・丁寧」路線。「腫れにくい・取れにくい・バレにくい」と不安の裏返しをそのままコピーに変換しています。価格競争を避け、術式のブランド化で単価を守る中堅〜老舗クリニックの戦い方が学べます。

7. ノエル銀座クリニック(フェイスリフト)

ランディングページサムネイル ノエル式フェイスリフト | 銀座・東京の美容外科・美容皮膚科ならノエル銀座クリニック

ノエル式フェイスリフト|銀座・東京の美容外科

ターゲット年齢層が高いリフト系施術の事例。「ノエル式」と冠した術式名で、コモディティ化しやすい施術に固有名詞を与えています。年齢層が上がるほど「どこでやるか=誰がやるか」が決め手になるため、医師の経歴・思想を厚く見せる構成がこのジャンルの定石です。

8. 東京目の下クマ・たるみ治療センター(北村クリニック付属)

ランディングページサムネイル 目の下のくま・たるみ治療 東京の専門クリニックなら東京目の下クマ・たるみ治療センター(北村クリニック付属)

目の下のくま・たるみ治療 東京の専門クリニック

「治療センター」という専門特化の見せ方が秀逸な事例。総合美容外科の1メニューではなく「クマ・たるみ専門」と打ち出すことで、検索・広告経由の悩み顕在層に「ここは自分のための場所だ」と思わせます。緑基調は医療系LPでは「安心・治癒」の文脈で使われ、悩み解決型の施術と好相性です。

9. MBDクリニック(医療痩身)

ランディングページサムネイル MBDクリニック|痩せない理由から逆算する、オーダーメイド医療痩身

MBDクリニック|痩せない理由から逆算する、オーダーメイド医療痩身

「痩せない理由から逆算する」というコンセプトコピー先行型。医療ダイエットは「何をやっても痩せなかった」層が顧客のため、施術メニューの羅列より「あなたが痩せない原因を特定します」という診断アプローチが刺さります。白基調で医療感・パーソナル感を演出しています。

10. 東京LIFEオンラインクリニック(オンライン診療・医療ダイエット)

ランディングページサムネイル 【週1回から始める】オンライン診療の医療ダイエット|東京LIFEオンラインクリニック

【週1回から始める】オンライン診療の医療ダイエット

来院不要のオンライン診療型という、2020年代に確立した新フォーマットの事例。通院型と違い立地訴求が使えないため、「週1回から」「自宅で完結」と手軽さ・継続しやすさに訴求が寄ります。同クリニックはニキビ治療のLPも展開しており、施術別にLPを分ける運用の参考にもなります。

事例から見えた配色の傾向

10事例+当サイトの蓄積から、美容クリニックLPの配色はおおむね次の使い分けに集約されます。

配色与える印象多いジャンル
青系清潔感・医療的信頼・誠実医療脱毛(特にメンズ)、皮膚治療
白系上質・丁寧・パーソナル美容外科、医療痩身、自由診療全般
緑系安心・治癒・自然悩み解決型の治療(クマ、たるみ等)
桃系女性的・やさしさ女性向け施術、婦人科系
橙系親しみ・活力・差別化地域密着クリニック、若年向け
黒系高級・権威高単価施術、男性向け高級路線

ポイントは、配色がそのまま「ポジショニング宣言」になっていることです。競合が青で揃うジャンルであえて暖色を選ぶ(事例1:クレストスキンクリニック)、価格競争を避けたいから白×ゴールドで高級路線に振る(事例6:聖心美容クリニック)など、色の選択は好みではなく戦略です。発注時に「何色っぽく」とだけ伝えるのではなく、「競合と並んだときにどう見られたいか」から逆算しましょう。

成果が出る美容クリニックLPの基本構成

デザインの当たり外れ以前に、このジャンルには「外すと成果が出ない」構成のセオリーがあります。

  1. ファーストビュー:施術名+ベネフィット+オファー(無料カウンセリング等)+信頼の根拠(症例数・院数)を1画面に
  2. 共感・問題提起:「こんな悩みありませんか」——ただし効果の断定はNG
  3. 選ばれる理由:3〜5項目。料金体系の透明性は2026年現在、最重要項目のひとつ
  4. 症例写真:医療広告ガイドラインの限定解除要件(治療内容・費用・リスク・副作用の併記)を満たして掲載
  5. 医師・院内紹介:「誰がやるのか」「どんな場所か」。高単価施術ほど厚く
  6. 料金:総額表示。「〇〇円〜」だけで濁すと現代の患者には逆効果
  7. FAQ:痛み・ダウンタイム・支払い方法・解約条件
  8. 予約導線:フォームは入力項目を最小限に。LINE予約の併設が標準化

詳しい原則は「成果が出るLPの作り方【2026年版】CVRを上げる7つの原則」でも解説していますので、あわせてご覧ください。

よくある失敗:通販LPのノウハウをそのまま持ち込む

最後に、このジャンルで最も多い失敗を1つだけ。それは化粧品・健康食品など通販LPの成功パターンをそのまま流用してしまうことです。

体験談の多用、ビフォーアフターの煽り見せ、カウントダウンによる過度な限定演出——通販では定番でも、医療広告では規制対象です。広告審査に落ちる、行政指導のリスクを負う、何より「医療機関としての信頼」を損ないます。

美容クリニックのLPは、「規制の範囲内で、いかに魅力と信頼を伝えるか」という制約付きの設計問題です。だからこそ、このジャンルの実績・知見がある制作者に依頼することをおすすめします。

まとめ

  • 美容クリニックLPは医療広告ガイドラインの制約下で「信頼×憧れ」を両立させる特殊ジャンル
  • 配色は好みではなく戦略。競合と並んだときの見え方から逆算する
  • 構成にはセオリーがあり、特に料金の透明性と予約ハードルの低さが2026年の鍵
  • 通販LPのノウハウの流用は審査落ち・行政リスクに直結する

当サイトでは医療・医薬品美容・化粧品カテゴリで300枚以上の関連LPを掲載しています。デザインの方向性を探す際にぜひご活用ください。

参考:厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について

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