LP制作を依頼したあと、こんな経験はありませんか?
「制作会社から素材を求められたが、何を用意すればいいかわからない」
「原稿を渡したら、情報が足りないと言われて作業がストップした」
LP制作の現場でよくあるトラブルのひとつが、素材・原稿の準備不足による制作の遅延です。どれだけ優秀な制作会社でも、素材がなければ作業を進めることができません。
この記事では、LP制作に必要な素材・原稿を全項目まとめました。発注前にこのリストを確認しておけば、制作がスムーズに進み、余計なコストや時間のロスを防ぐことができます。
記事の最後にはチェックリストPDFを無料配布しています。印刷して制作会社とのやり取りに活用してください。
LP制作に必要な素材・原稿の全体像
LP制作に必要な素材・原稿は大きく6つのカテゴリに分かれます。
- テキスト原稿
- 画像・ビジュアル素材
- ロゴ・ブランド素材
- 実績・信頼性に関する素材
- 技術・設定に関する情報
- 参考・方向性に関する資料
それぞれ詳しく解説します。
① テキスト原稿
LPの中で最も重要な素材がテキスト原稿です。デザインがどれだけ優れていても、コピーが弱ければ成果につながりません。また、テキスト原稿が揃っていないと、制作会社はレイアウトすら決められないため、最優先で準備すべき素材です。
必須のテキスト原稿
- キャッチコピー(メインコピー):ファーストビューに表示される最も重要なコピー。ターゲットとベネフィットを凝縮した1〜2行
- サブコピー:メインコピーを補足する2〜3行の説明文
- サービス・商品の説明文:何を提供しているか、どんな特徴があるかの説明
- ベネフィット(得られる価値):ユーザーが得られる具体的なメリット。3〜5項目
- よくある質問(FAQ):購入・申込み前の不安を解消するQ&A。5〜10件
- CTAコピー:「無料で相談する」「今すぐ申し込む」などのボタンテキスト
業種・目的によって必要なテキスト
- 料金・価格表(プランが複数ある場合)
- 利用の流れ・ステップ説明
- 対象ターゲットの説明(「こんな方におすすめ」)
- 会社・店舗概要(住所・営業時間・アクセスなど)
- 保証・返金ポリシーの説明
- 注意事項・免責事項
テキスト原稿は制作会社が用意してくれる場合もありますが、サービスの核心部分(強み・ベネフィット・FAQなど)は依頼者自身が作成する必要があります。「制作会社に丸投げ」すると、表面的で訴求力の弱いコピーになりがちです。
② 画像・ビジュアル素材
LPの視覚的な印象を決める画像素材です。オリジナルの写真があるかどうかで、LPの質が大きく変わります。
用意できると理想的な画像素材
- 商品・サービスの写真:複数アングル・シーン別に用意できると理想的
- スタッフ・代表者の写真:信頼性を高める顔写真。プロのカメラマンによる撮影推奨
- 施設・店舗・オフィスの写真:実在感を出す環境写真
- 使用シーン・ライフスタイル写真:商品・サービスを使っているイメージ写真
- ビフォーアフター写真:効果を視覚的に示す比較写真(美容・ダイエット系など)
画像素材がない場合
オリジナル写真がない場合はストックフォトを使用します。ただしストックフォトは競合他社も使用している可能性が高く、差別化が難しくなります。予算が許せば、プロのカメラマンによる撮影を検討しましょう。
画像の注意点
- 解像度は最低でも幅1,000px以上のものを用意する
- 著作権・肖像権をクリアしている素材のみ使用する
- SNSからダウンロードした画像は著作権的にNGなものが多い
③ ロゴ・ブランド素材
信頼性を示すブランド素材です。これらがないと、LP上で会社・ブランドの存在感を示すことができません。
- ロゴデータ:AI・EPS・SVG・PNG(透過)形式が理想。JPGのみは避ける
- ブランドカラーのカラーコード:HEX・RGB・CMYKの値
- 使用フォント情報:ブランドで使用しているフォント名・ウェイト
- ブランドガイドライン:あれば提供(ない場合は不要)
ロゴデータはPNGの透過データが最低限必要です。「Wordに貼り付けたロゴの画像」では解像度が低く使用できないことがあるため、必ず元データ(ベクター形式)またはPNG透過データを用意してください。
④ 実績・信頼性に関する素材
ユーザーの購買意欲を後押しする、信頼性を高める素材です。これらがあるとないとでは、LPのコンバージョン率に大きな差が出ます。
特に重要な素材
- お客様の声・口コミ・レビュー:実名・顔写真付きが最も信頼性が高い。テキストのみでも可。3〜10件
- 導入実績・利用社数・販売実績:「導入企業500社以上」「累計10万個販売」などの数字
- 受賞歴・認定・資格:第三者から評価された実績
- メディア掲載実績:雑誌・テレビ・Webメディアに掲載された場合のロゴや掲載内容
- 導入企業・取引先のロゴ:知名度の高い企業と取引がある場合(掲載許可要確認)
- ビフォーアフターの数値データ:「導入後CVRが2倍に」など具体的な成果
お客様の声は特に重要です。「掲載の許可を得ること」「できるだけ具体的な内容にすること」の2点を意識してください。「良かったです!」だけでは訴求力がありません。「どんな悩みが・どのように解決されたか」を具体的に書いてもらうのがポイントです。
⑤ 技術・設定に関する情報
LPを公開・運用するために必要な技術情報です。制作会社から確認される前に準備しておくとスムーズです。
- 公開先のドメイン・URL:どのURLでLPを公開するか
- サーバー情報:ホスティングサービス名・FTPアカウント情報など
- アクセス解析タグ:Google Analytics 4のトラッキングID・GTMコンテナID
- 広告タグ・コンバージョンタグ:Google広告・Meta広告などのコンバージョン計測タグ
- 問い合わせフォームの送信先メールアドレス
- プライバシーポリシーのURL:フォームに記載が必要
- SSL証明書の有無:https化されているか確認
⑥ 参考・方向性に関する資料
制作会社がデザインの方向性を理解するために必要な資料です。言葉で伝えにくいイメージを共有するために活用します。
- 参考にしたいLPのURL:デザイン・構成・雰囲気が好みのLPを3〜5件
- 避けたいデザインのURL:こういう雰囲気にはしたくない、という参考例
- 競合他社のLPのURL:差別化のために把握してもらう
- ターゲット・ペルソナの資料:誰に向けたLPかを明文化した資料
- 既存のパンフレット・会社案内:ブランドの雰囲気・使用素材の参考に
- ワイヤーフレーム・構成案:依頼者側でイメージがある場合
素材準備でよくある失敗3つ
失敗1:「とりあえず後で」と後回しにする
テキスト原稿や写真を後回しにすると、制作途中で作業がストップします。特にテキスト原稿は、デザインの骨格を決める段階で必要になるため、発注前か発注直後に準備を始めるのがベストです。
失敗2:ロゴデータをJPGで渡す
背景が白いJPGのロゴ画像では、LPの背景色によっては白い四角が浮いてしまいます。必ず透過PNG(背景なし)またはAI・SVGなどのベクターデータを用意してください。
失敗3:お客様の声を用意しない
「まだ実績がないから」「お願いするのが恥ずかしい」という理由でお客様の声を用意しないケースがあります。しかし、お客様の声はLPの成果に直結する最重要素材のひとつです。既存のお客様に許可を取り、できるだけ多く集めておきましょう。
まとめ:発注前チェックリスト
LP制作に必要な素材・原稿を6カテゴリにまとめました。
| カテゴリ | 主な素材・原稿 | 優先度 |
|---|---|---|
| ① テキスト原稿 | キャッチコピー・説明文・FAQ・CTAコピー | 🔴 最優先 |
| ② 画像・ビジュアル | 商品写真・スタッフ写真・施設写真 | 🔴 最優先 |
| ③ ロゴ・ブランド | ロゴデータ(透過PNG推奨)・ブランドカラー | 🔴 最優先 |
| ④ 実績・信頼性 | お客様の声・導入実績・受賞歴 | 🟡 重要 |
| ⑤ 技術・設定 | ドメイン・解析タグ・フォーム送信先 | 🟡 重要 |
| ⑥ 参考資料 | 参考LP・競合URL・ペルソナ資料 | 🟢 あると良い |
素材の準備は手間がかかりますが、事前にしっかり揃えておくことで制作がスムーズに進み、完成物の質も上がります。「制作会社に丸投げ」ではなく、発注者もLP制作の重要なパートナーとして関わることが、成果につながるLPへの近道です。
下記から、この記事の内容をまとめたチェックリストPDF(無料)をダウンロードできます。制作会社との打ち合わせ前にぜひご活用ください。