「SEOで上位を取っているのに、なぜか問い合わせが伸びない」——最近そう感じている方は少なくないはずです。ChatGPTやGeminiといった生成AIに直接質問して答えを得る人が増え、検索結果をクリックせずに完結する“ゼロクリック”が広がっています。AI Overview(Googleの生成AIによる回答)が表示されると、検索1位でもクリックが大きく落ちる、という調査も出ています。
つまりこれからは、検索エンジンで上位表示されることに加えて、AIの回答の中で「引用される」ことが問われます。これがLLMO(AIに引用されやすくする最適化)です。
では、実際にどんなページがAIに引用されるのか。当メディア「ランディングページ集めました」は2009年から17年間・3,000枚以上のLPを収集してきました。そのアーカイブと自社ブログを“被験者”にして、4つのAIで引用状況を実証してみました。本記事はその記録と、そこから見えた「引用される記事の条件」をすべて公開します。
記事の最後に、今回の診断結果をまとめたレポートが無料でダウンロードできますので、興味のある方は是非ダウンロードしてみてください。
実証の方法
LP制作を検討する人が実際にAIへ尋ねそうな質問を16個用意し、意図ごとに4つに分類しました。
- A. 情報収集型:「ランディングページとは?」「LPの作り方」など
- B. 参考・事例型:「参考になるLPの例」「デザインが優れたLPの事例」
- C. 検討・商用型:「LP制作の費用相場」「LP制作を依頼できる会社」など
- D. 業種特化型:「美容クリニックのLP事例」「転職サービスのLP事例」など
この16問を、ChatGPT・Gemini・Google AI Overview・Perplexity の4つに投げ、回答内で当サイトが引用(出典としてリンク)されるかを記録。あわせてGA4で、実際にAIから当サイトへ流入したアクセスも確認しました。
結果:引用されたのは「業種特化の事例記事」だけだった
意図カテゴリ別の引用状況をまとめると、こうなりました。
| クエリの種類 | 直接引用 | 補足 |
|---|---|---|
| A. 情報収集型 | ✕ 全滅 | 定義・基礎はAIが自前の知識や大手で回答 |
| B. 参考・事例型 | △ 間接的に登場 | 当サイト自体は未引用だが、引用された他サイト内で紹介されていた |
| C. 検討・商用型 | ✕ 全滅 | 費用・会社比較は競合が密集 |
| D. 業種特化型 | ◯ 一部で引用 | 「美容クリニック」の事例記事が最も強い |
最も成果が出たのは、「美容クリニック・医療脱毛のLPデザイン事例10選」という業種特化の事例記事でした。この記事だけは、ChatGPT・AI Overview・Perplexity・Gemini(Deep Research)の4エンジンすべてで引用されました。健康食品のカテゴリーページはChatGPTで、転職のカテゴリーページはPerplexityで、それぞれ引用を獲得しています。
一方で、「ランディングページとは」「LP制作の費用相場」といった一般的・商用的なクエリでは、どのAIでも当サイトは引用されませんでした。
引用と実際のアクセスは一致した
GA4で見たAI経由の流入も、引用状況とぴったり重なりました。直近7日間(2026/6/10〜6/16)の、AI別のセッション数は以下のとおりです。
| AI(参照元) | セッション数 | 平均滞在時間 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 60 | 約44秒 |
| Claude | 5 | 約194秒 |
| Perplexity | 4 | 約46秒 |
| Gemini | 2 | 約30秒 |
引用が最も強いChatGPTからの流入が圧倒的に多く、引用がほとんど取れていないGeminiは流入もわずか2件。「引用される」ことが、そのまま「人が訪れる」ことにつながっているのが数字で確認できました。
注目したいのはClaudeで、訪問数は5件と少ないものの、平均滞在時間が約194秒(約3分)と全参照元の中で最も長いという特徴がありました。AI経由の流入はGoogle検索に比べればまだ小さな数字ですが、これは今まさに立ち上がりつつあるチャネルです。
なお、この数字はあくまで「LLMOを意識する前」のベースラインです。当メディアではこの実証をもとに、今後1〜2か月かけて記事の作り方を見直し、その前後でAI引用・流入がどう変化したかを、改めて本ブログでレポートする予定です。
わかった4つのこと
1. AIに引用されるのは「業種特化 × 具体例」
「LPとは」のような大きな言葉では、ニッチな専門サイトがAIに選ばれる余地はほとんどありません。逆に「美容クリニックのLP事例」のように具体的になるほど競合が減り、深いアーカイブを持つサイトが選ばれやすくなります。具体性こそが堀(参入障壁)です。
2. 構造が良くても「一般論」は引用されない
これが一番の発見でした。当サイトの「LP制作の費用相場」の記事は、冒頭に相場早見表、比較表、予算の逆算式まで揃った、構造的にはむしろ優秀なページです。それでも引用されません。理由は、内容が「どのLP制作会社のサイトにもある一般論」で、当サイトでしか出せない独自データがないから。AIから見れば、同じ内容の記事は他に無数にあり、わざわざ当サイトを選ぶ理由がないのです。
3. AIによって引用される記事が変わる
ChatGPTはBing、GeminiはGoogle、Perplexityは独自の仕組みと、AIごとに裏側が違うため、同じ良質な記事でも拾われ方が変わります。「全AIで引用される」を狙うなら、特定のAIに依存しない、構造化された一貫したページ作りが必要です。
4. 「引用される記事」には共通の型がある
引用された美容クリニック記事を分解すると、明確なパターンがありました。
- 業種を絞ったタイトル(事例◯選+年号+成果軸)
- その業種ならではの前提(例:医療広告ガイドライン)への踏み込み=専門性
- 固有名詞付きの実例と、それぞれのデザインの意図の解説
- 自社データの集計(配色の傾向を表でまとめる)=AIが他から得られない一次情報
- 結論先行と、箇条書きのまとめ
ポイントは、「自社でしか出せないデータ」を核に据えること。これがあるかないかで、引用されるかどうかが分かれます。
引用される記事にするための実践チェック
今日から使える観点として、以下を押さえてみてください。
- 大きな言葉でなく、業種・用途まで絞ったテーマで書く
- 一般論で終わらせず、自社の実例・集計データを1つ以上入れる
- 質問への答えを冒頭に置く(結論先行)
- 比較や傾向は表にする
- 著者・運営者情報を明示し、誰が書いたかを伝える
- 公開日・更新日を最新に保つ
ちなみに本記事自体も、この学びを踏まえて「引用されやすい構成」で書いています。自社の実証データという一次情報を核に、結論を先に出し、表で整理する——という形です。
まとめ
- AI検索時代は、SEO上位だけでなく「AIに引用されること」が問われる
- 実証の結果、引用されたのは業種特化の事例記事だけだった
- 構造が良くても、自社独自のデータがない一般論は引用されない
- 「引用される」ことは、GA4の流入数とも一致していた
- 鍵は「業種特化 × 自社でしか出せないデータ」
AIにどう引用されるかは、これからのLP・Web集客で無視できないテーマになります。当メディアでは、17年・3,000枚以上のLP収集で培った知見をもとに、LP制作から、AIに引用されやすいコンテンツ設計(LLMO)、公開後の改善まで一貫してご相談を承っています。
今回は自サイト「ランディングページ集めました。」で実証を行いました。詳しいレポート内容は下記のリンクからダウンロード可能です。
「自社サイトはAIにどう見られているのか知りたい」「LPを作りたい・改善したい」という方は、お気軽にご相談ください。
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この記事は「ランディングページ集めました」(lp-web.com)が執筆・監修しています。当メディアは2009年より国内外のLPを収集・掲載しているLP専門キュレーションサイトです。これまでに掲載したLPは3,000枚以上。業種・目的・デザイントレンドを横断的に見続けてきた知見をもとに、成果につながるLP制作・改善をご提供しています。