
「LP制作を外注したのに、思ったような成果が出なかった」
そんな声を、LP専門メディアの運営者としてこれまで何度も耳にしてきました。
失敗の原因の多くは、制作会社の技術力ではありません。発注前の準備不足と、制作会社を選ぶ視点のズレにあります。
当メディア「ランディングページ集めました」は2009年の開設以来、17年間にわたって国内外のLPを収集・掲載し続けてきました。その数は3,000枚以上。成果を出すLPと出せないLPを長年見比べてきたからこそ気づいた、外注前に知っておくべき7つのポイントを解説します。
LP制作会社を選ぶとき、多くの方が制作会社のポートフォリオを見て「デザインが好みかどうか」で判断します。もちろんデザインは重要ですが、LPの本来の目的は「問い合わせ・購入・申込み」というコンバージョンを獲得することです。
3,000枚以上のLPを見てきた経験から言えるのは、見た目の派手さとCVR(コンバージョン率)は必ずしも比例しないということです。シンプルで地味に見えるLPが高い成果を出している一方、洗練されたデザインのLPが思うように機能していないケースは珍しくありません。
ポートフォリオを見るときに確認すべきこと
「どんなデザインか」より「どんな成果が出たか」を質問しましょう。CVRや問い合わせ増加率などの具体的な数字を示せる制作会社は、成果に向き合っている証拠です。
成果の出るLPには、業種を超えた共通の構成パターンがあります。ファーストビューでの訴求の明確さ、読み手の不安を解消する順序、CTAの配置タイミングなど。こうした「構成の設計力」こそが、LP制作において最も重要なスキルです。
「かっこいいLPを作りたい」「競合に負けないLPが欲しい」という依頼では、制作会社も動きようがありません。曖昧な依頼は、認識のズレを生み、修正の繰り返しによるコスト増と納期遅延につながります。
発注前に最低限言語化しておくべき3点はこちらです。
発注前チェックリスト
この3点が整理されていると、制作会社もヒアリングがスムーズになり、完成物の質が上がります。「まずは制作会社に相談してから決める」という姿勢でも構いませんが、自社の強みだけは必ず事前に整理しておくことをおすすめします。
LP制作の費用は目的・ページ量・制作会社の規模によって大きく異なります。一般的な相場はこちらです。
| 制作内容 | 費用目安(税抜) | 主な内容 |
|---|---|---|
| シンプルLP | 5万〜15万円 | テンプレートベース・短納期・修正回数少なめ |
| スタンダードLP | 15万〜50万円 | フルオーダーデザイン・ヒアリング・修正対応あり |
| ハイエンドLP | 50万〜100万円以上 | 戦略設計・コピーライティング・広告運用込みなど |
「格安LP制作」に多い落とし穴
「なぜその価格なのか」を明確に説明できる制作者を選ぶことが重要です。安さだけで選ぶと、追加費用と修正コストで結果的に高くつくケースが少なくありません。
LP制作において、発注者が思っている以上に「準備するもの」は多くあります。これを把握せずに発注すると、制作がストップしたり追加費用が発生する原因になります。
LP制作に必要な主な素材・原稿
制作会社によってはライティング・撮影・素材調達まで対応している場合もありますが、基本的にはオプション扱いで追加費用が発生することがほとんどです。発注前に「何を自分で用意し、何をお願いするのか」を明確にしておきましょう。
特にテキスト原稿は後回しにされがちですが、コピーの質がLPの成果に直結するため、最も時間をかけて準備すべき素材です。
LP制作のトラブルで最も多いのが、修正をめぐる認識のズレです。「イメージと違う」「もう少し変えたい」というやり取りが続き、納期が延びたり追加費用が発生したりするケースは非常によくあります。
制作会社との契約前に必ず確認すべきポイントはこちらです。
修正に関する確認事項
修正トラブルを防ぐ最大のポイントは、ワイヤーフレーム(構成案)の段階でしっかり確認することです。デザインが完成してから「構成を変えたい」となると、作り直しに近い工数が発生します。構成レベルの確認ステップを設けている制作会社を選びましょう。
LP制作において見落とされがちな視点が、公開後の改善まで見据えているかどうかです。
どれだけ完成度の高いLPを作っても、公開直後から成果が最大化されることはほとんどありません。実際のユーザーのアクセスデータを見ながら、キャッチコピー・画像・CTAボタンを改善していくことで、徐々にCVRは上がっていきます。
「作って終わり」の制作会社の特徴
発注前の打ち合わせで「公開後はどのように改善をサポートしてもらえますか?」と聞いてみてください。具体的な回答ができる制作者は、成果に責任を持って向き合っている証拠です。
LP制作は「資産を作って終わり」ではなく、「データを見ながら育てていくもの」です。A/Bテストで複数のパターンを比較しながら改善を続けることで、同じ広告費でも成果は大きく変わります。
LP制作の外注先は大きく4種類あります。それぞれの特徴と向き・不向きを理解したうえで選ぶことが重要です。
| 発注先 | 費用目安 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 大手制作会社 | 100万円〜 | ブランドの信頼性重視・大規模キャンペーン | 担当者が変わりやすい・小回りが利かない |
| 中小制作会社 | 30〜100万円 | 一定の品質を保ちながらコストを抑えたい | 品質のばらつきが大きい・実績確認が必須 |
| フリーランス | 10〜50万円 | スピード重視・予算を抑えたい・密な連携 | 対応範囲が限られる場合がある |
| LP特化の制作者 | 30万円〜 | 成果重視・改善まで一貫して任せたい | LP業界の知見があるか確認する |
予算や目的に応じて選ぶことが基本ですが、どの発注先を選ぶ場合でも「LP制作の実績」と「公開後の改善対応」の2点は必ず確認するようにしてください。
なお、LP特化の制作者を選ぶ際は、LP業界のトレンドや競合の動向を把握しているかどうかを確認するのも有効です。毎日LPを収集・研究しているメディアを運営しているなど、業界への深い知見を持った制作者は、デザインの美しさだけでなく「成果につながる構成」を設計する力を持っています。
この7点を押さえるだけで、LP制作の外注における失敗リスクは大幅に下げられます。「なんとなく制作会社に任せる」のではなく、発注者側も正しい知識を持って臨むことが、成果につながるLPを生み出す第一歩です。
「ランディングページ集めました」では、17年間・3,000枚以上のLP収集・掲載を通じて蓄積してきた業界知見をもとに、LP制作から公開後の改善提案まで一貫して対応しています。
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